賃挽き
樫 全体
欅 桜
たぶ
昨日は、午前中「賃挽き」というお客様から預かった材を板類や角材に製材しました。
賃挽きする材は タブ、サクラ、ケヤキ、カシの四種類です。
サクラは、長さ3mで末口40cmの丸太を7.5cmの厚みの板に挽きました。2.1mあたりで化粧の敷居に使えそうな材でした。
ケヤキは、芯持ちの長さ3m末口40cmを30cm角化粧に挽きました。おそらく柱か桁になると思われます。
心材は水湿に対して保存度がきわめて高く、木理が明瞭で美しいこと、強度が大きいこと、耐久性があることの三拍子がそろっています。
強度も高く、重硬感もあり、光沢や木目も美しいことから社寺建築の構造材として使われることが多いです。
カシは、長さ2mの末口40cmを3cmの板に挽きました。込栓だと思われます。
非常に硬く国産の材の中で、一番重いです。弾力があって水湿にも強いです。
タブは、長さ3m末口42cmを30cm角に挽きました。
水場では脆くなる為、屋内などの雨に濡れない場所の材料に使われると思います。
乾燥に関してはかなり困難な木材で、特に厚みのある木材などは時間をかけてじっくりと行う必要があります。
また、タブノキは硬さがある為、完成品は良いものができますが、ノコギリなどの切削作業やカンナがけなども容易ではなく、しばしば交錯木理があらわれる事もある為、加工が難しい部類の木材だと言えます。
強度については、広葉樹の中でも硬い部類に属し、摩耗などにも強いため、内装材や家具の材料に適しています。
広葉樹ばかりでしたが、これらは社寺建築に使われる材になると思います。